私が気に入ってる場所に、瀬戸市の窯垣の小径という場所があります。
以前に、瀬戸のスタンプラリーで回ったことがあるのですが、そのときからちょっと散歩して歩きたい場所として頭にインプットされていました。
こんな小径です。
なかなか風情があります。関東地方からも訪れる方がいらっしゃるようです。
地図がありました。
見所がいろいろ描いてあります。
資料館がありましたので、覗いてみました。
駐車場の壁です。瀬戸物が埋まっています。瀬戸物を焼くときに使ったものでいらないものが使われています。
いらないものとは、主に、地図の右上の方に図があると思いますが、登り窯に入れるのに、焼き物のまわりを覆った寸胴な形をした「エンゴロ」。そして、棚板であった「エブタ」棚板を支える柱の「ツク」で、ひびわれたりして使えなくなったものです。
産業廃棄物のリサイクルですね!
坂道がジグザグに続いているのですが、「エンゴロ」と「エブタ」と「ツク」の織り成す幾何学模様がなんともおもしろいです。
こちらは、真ん中にお皿や茶碗、とっくりなども利用されています。
さて、資料館についたところ、地元のボランティアのおじさんがいろいろと説明してくれました。
瀬戸では、はじめて日本でタイルを製造したのですが、その高価なタイルを惜しげもなくいっぱい使ったお風呂です。
戦争をしていたときに、金属のものはお釜といえど、すべて回収になり、こうした、瀬戸物のお釜が活躍していたそうです。他にも、戦争中の「主婦の友」が保存されていたり、なかなか興味深かったです。
上が男性用トイレ。下が女性用トイレ。なんか男性用が妙に立派ですね。足を置くところまで、陶器のスリッパ状のものになってます。
床だって全部タイル張りです。
今では、刈谷のハイウェーオアシスの女性用のトイレがすごい立派なのに~~。時代は変わりましたね!!
ついでに手洗い場。
そこまで説明をしてくださったおじさんが、部屋に上げてくださり、この窯垣の説明ビデオを再生してくれました。おじさん、小学校卒業して80年ぶりに故郷に帰ってきたと話してくださり・・・、え?じゃいったいおじさんはいくつなんだ?聞かせてもらいましたが、93歳!なんとなんと!!そして、お茶を入れてくださいました。月2回ほど当番でボランティアをされているそうです。これからもお元気でがんばってください。
そのあと、おじさんのお話を思い出しながら、かつての茶碗のあふれたメインストリートを想像しながら、散策しました。
壁に埋め込まれたさまざまな形の焼き物がとってもおしゃれです。
歩道と車道を分けるガードレールにもタイルが利用されていました。
このタイルは資料館にもありましたが、こうもりの形をモチーフにした、珍しいタイルだそうです。
なんか西洋だったら、こうもりは吸血鬼を想像してしまうので、こんな飾りには使わなかったと思うんですが、どくろマークといっしょで、それがかっこいいって思われていたんでしょうか~~。空想は膨らみます。
今日の散策は終わりです。瀬戸は焼き物の街。まだまだ、歩いていくといろんな発見ができるかもしれません。